山本由伸選手のアーム投げとは?やり投げやくまモンボールで独自のトレーニング!

山本由伸 アーム投げ

ロサンゼルス・ドジャースの春季キャンプがスタートし、背番号「18」番を付けた山本由伸選手に注目が集まっています。

小柄な体格の山本由伸選手は足を上げない独特の投球フォームで“アーム投げ”と呼ばれていますが、その練習方法も独自のトレーニング方法を取り入れています。

その異色のトレーニング方法にドジャースのチームメイトも興味津々で注目の的となっています。

この記事では山本由伸選手の独自のトレーニング方法、アーム投げのメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきたいと思います。

山本由伸選手の“やり投げトレ“とは?

やり投げのトレーニングは、山本由伸選手が日本時代からルーティンで行っているトレーニングとして有名です。

さすがにメジャーでもこういったトレーニング方法を採用している選手はいないようで、他の選手も山本由伸選手の練習している姿に興味津々といった様子です。

約70センチ、400gのプラスチックでできた「やり」を投げるというシンプルな練習ですが、これが中々真っ直ぐ飛ばすのが難しいようです。

スムーズな体重移動と力みを抜いて投げないと真っ直ぐきれいな弧を描いて「やり」は飛んでいかないのです。

山本由伸選手の投球フォームである“アーム投げ”は、この「やり投げ」の投法を投球フォームに再現したものです。

山本由伸選手が使う“くまモンボール“とは?

山本由伸 くまモン画像引用元:スポニチ SponichiAnnex

山本由伸選手が「新兵器」を使って新たな練習方法に取り組んでいます。

熊本県の人気キャラクター「くまモン」がプリントされたハンドボールほどの大きさのボールで壁当てをしてフォームの確認を行っています。

これはオリックス・バッファローズ時代には使っていなかった新たなアイテムとなります。

野球界では、アメリカを中心に重さや大きさが異なる「プライオボール」というものを使って壁当てをする投手が増えているようで、目的としては故障予防や速球アップとして採用されているようです。

「くまモンボール」も同じ目的で使用されていると思われます。

山本由伸選手は、その他にも陸上競技のものと同じ形状で重さ4kgのハンマーを回したり、約3mの棒を竹刀のように振るトレーニング、倒立やブリッジなどもトレーニングの一環として取り入れています。

山本由伸選手のアーム投げとは?

山本由伸選手の独特の投球フォーム“アーム投げ”ですが、なぜこの投法を採用したのか、アーム投げのメリット・デメリットについても見ていきたいと思います。

山本由伸選手はなぜアーム投げなのか?

山本由伸投手は登板後に右ひじに痛みを感じる事が多かったそうです。

プロ入り1年目の2017年シーズンオフに筒香選手らのトレーナーから教えを乞い、約70cm、400gのプラスチックでできた「やり」を投げる練習メニューを取り入れました。

山本由伸 やり投げ画像引用元:日テレNEWS

真っ直ぐ投げるにはスムーズな体重移動が必要となり、力みを取ってきれいな弧を描けるように心がけて練習したフォームが現在の投球フォームとなっています。

アーム投げのメリット

山本由伸選手の投法「アーム投げ」のメリットは次の3つがあげられます。

  • 肘への負担が減少する
  • バッターから見て打ちにくい
  • 投球スピードがアップする

「アーム投げ」は肘をあまり使わない投法ですので、近年、肘を痛める投手が多い中において肘に負担がかかりにくく怪我をしにくい投球フォームであります。

また腕を長く使うことで、バッターから見るとかなり高い位置からボールがは放たれるので角度がつくために非常に打ちにくいイメージになるはずです。

そして、小柄な山本由伸投手でも常時150kmを超えるスピードを記録しているところから分かるように、ボールに力が伝えやすいフォームとなっています。

これだけ見ると「アーム投げ」は肘の怪我を軽減でき、スピードが出て、バッターが打ちにくいといいところだらけに見えますが、デメリットについても見ていきたいと思います。

アーム投げのデメリット

アーム投げのデメリットは次の通りです。

  • 肩への負担が大きい投法
  • ボールの握りが打者から見えやすい
  • クイック投法が難しい

アーム投げは肘への負担は軽減されますが、肩や身体への負担は逆に大きくなります。ですので、肩回りにしっかりとした筋肉が付いていない選手や筋力が弱い選手は逆に肩の故障の原因となります。

また高い角度から放たれるのでバッターから打ちにくい投法ですが、腕を伸ばした状態で高いところからボールを放つため、球種は見破られやすいというデメリットがあります。

そして体全体を使った投法がゆえに、投球フォームが大きくなり、ランナーがいる場合のクイック投法は難しくなってきます。

アーム投げのプロ野球選手は他にいるのか?

山本由伸画像引用元:スポニチ SponichiAnnex

メリットとデメリットがはっきりしている投法ですが、元々はあまりよいとされている投法ではなかったために、積極的に進める指導者はおらず、この投法を取り入れている選手は非常に少ないのが現状です。

実際に山本由伸選手がこの投法を始めた時には、周囲から批判的な声が多かったようです。

ただ、最近では山本由伸選手の成功から、少数派ではありますがこのアーム投げを取り入れる選手も増えてきています。

現在、アーム投げを取り入れているプロ野球選手は「佐々木朗希」選手と「戸郷翔征」選手がいます。

まとめ

以上が、山本由伸選手の投球フォームである「アーム投げ」や練習方法について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。

  • 山本由伸選手が「アーム投げ」を取り入れたのは登板後に右ひじに痛みを感じる事が多かったため
  • 「アーム投げ」のメリットは。肘への負担が少なくスピードが上がり打者から見て打ちにくい
  • 「アーム投げ」のデメリットは、肩への負担が大きく打者から球種が分かりやすくクイック投法が難しい

どんな投法でも打ち方でも前例がないものに対して周囲の反応はどうしても厳しくなると思います。

山本由伸選手は自分自身でしっかりとメリット・デメリットを把握した上で「アーム投げ」に適した練習方法を見出した事により、日本で大きな成功を成し遂げることが出来たのだと思います。

そして、今シーズンからMLBでの挑戦となりますが、「アーム投げ」で新人王、サイヤング賞などタイトルを取る活躍が期待されますね!